Author: nifex 更新頻度低下中。物理的には居ます。mail & msn mess. : nifex@saku2.comskype :nifexnifex当サイトはosakaフォントを使うと割と読みやすいかもしれませんがまぁ好きにするといいよこのサイトについて
常駐先の本社から増員のHELPがあったらしく、他の人よりもヒマだった俺が行くことになった。 赤坂見附にとりあえず1ヶ月、ホテル暮らしでの常駐だ。 先方は状況次第では延ばしたいと言っているが、こちらのリーダーは渋っている。最終的な期間は結局どうなるか解らないが最初の1ヶ月は間違いなさそうだ。 戻ってきたときの事を考え、長く部屋を空ける前には部屋を掃除するのが俺の昔からの習慣で、今日はゆったり朝からその作業に没頭していた。 とはいえ散らかってる部屋を片付けてその後拭き掃除するぐらいで簡単なもんである。 しかしモノが多いな、着ない服とか読まない本とか使わないPC機器とか、要らないものを処分しないといけないなぁ(といいつつそのままなんだが)といつものように考えながら片していく。 思えば前のアパートの大家と喧嘩して衝動的にここに越して来て早数年、すっかりここが「根城」になってしまった。早いもんだ。 と、今日はいつもと違う考えがよぎった。 こんなちょっとした出張とかじゃなくて。俺がこの部屋を出て行くとき、それって・・・何の時なんだろう 長くクルマを動かさない時はガソリンを満タンにしておいた方が良い。 諸々の買い出しついでに洗車と給油をしにいく。 気がつけば川の畔に居た。いつもの場所だ。違いといえば今日は自転車じゃなくクルマだってことだけ。 部屋に溢れてる1ヶ月分の出張荷物を入れるためのスーツケースを買いに行かなければいけない事も忘れ、橋脚に当たる水の音を聞きながら水面を暫く眺める。 透き通る水の流れと幾多の波紋を見ていればそのうち頭の奥がぼぅっとしてきて、朦朧としたまま浅い思考に意識が囚われる。 もう何年もこうして同じ場所で同じ事を考えているけど、結局俺は前に進んでいるんだろうか、変わっているんだろうか。 試しに客観的に自分を顧みてみると自覚できる変化はいくらでも挙げられた。 TVをほとんど見なくなった。代わりに活字ばかり追うようになった。 食べる量が減った。特に肉がほとんど食べられなくなった。 涙もろくなった。「この話は秀逸だ、泣ける!」なんて言っていたが何のことはない、俺自身の涙腺がゆるんだだけだ。 うまく爆笑できなくなった。笑いすぎて腹が痛いなんて経験はもう無い。 どれもこれも昔の俺から明らかに変わっている点だけど、それが正しい変わり方なのかはよく解らない。意図せず勝手に変わってしまったので戻すことも恐らく出来ない。でも俺がどこかで望んでいる変化とは根本的に違う気だけはする。なら恐らく「変わってはいるが変わってない」んだろう。 微かに淡く日の光を纏い、川は流れていくね。 蕩々と「流れる」ことはずっと変わらず、でもそこにある「水」は常に変わっている。 ついずっと眺めてしまうのは、そんなところが俺の心のどこかに引っかかっていたからかもしれないな。
テーマ:ひとりごと - ジャンル:日記
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